友達の話。
お金のない友達が駐車するお金がなかったので、世田谷の空き地に違法駐車した。
大晦日の午前5時頃から実家の大阪に車で帰省するために荷物をせっせと運んでいた。
三回往復したとき、道の端に若い男が見えた。
フードをかけて片手に白く丸いもの?を持っている人。
友達は「きっと近所の人だろう・・・」と言いながら怯えた。
道端に違法駐車したのがバレて通報でもされたら、どうしよう…と。
若い男とすれ違う距離になった時、目が合った。
視線が出会いながらすれ違った。
友達の言葉では、
「僕と同じくらいの身長だった(180cm)、おそらく僕よりは幼い」
お正月、大阪の実家でテレビを見ているのに、気になるニュースが流れ出た。
世田谷一家族殺害事件。
なんと友達が違法駐車していた空き地は被害者の家の鼻の前。
その家の前を通り過ぎると、すぐ向かいが空き地。
どうするかすごく躊躇した。違法駐車場がバレるかもしれない…
しかし、おせっかい気質が勝ったのか警察に連絡。
「怪しい人ではないかもしれませんが、すれ違った人がいました」と。
数日後に携帯電話番号を教えた警察から電話が来て、
「それではもう少し話を聞くことができますか?」
という用件を伝えてきてのあで、
「おそらく来週水曜日には東京に戻ります」
そして住所を教えてくれた。
水曜日に戻らなければならなかったが、実際には月曜日の夜明けに帰景。
アパートの扉を開けて中に入ってきたが、扉を叩く音が出て、出てみると警察だった。
「なぜ水曜日ではなく月曜日に戻ってきたのですか?」
その日から約半年間警察が友達を監視してた。
友達はそのせいで、うつ病にかかってしまった。
もちろん友人は犯人ではなかったが、友人が目撃した「片手に白く丸いものを持っていた」という証言が監視のきっかけとなったようだ。
初期に報道されなかった、「犯人は手に怪我をして、バスタオルを手に巻いて現場から去った…」という情報。
挙げられた人物は友人曰く、「少なくとも5人はいたと思う」とのこと。
その間にすれ違った人がこの中にいますか?のような協力もしたという。