暑い夏の季節、特に人気が高まるのがホラーアトラクション(お化け屋敷)ですね。19世紀にイギリスで誕生したと言われるお化け屋敷ですが、今ではその内容はさまざまに進化しています。
アメリカ・カリフォルニア州に、世界最恐と言われるホラーアトラクションが存在します。
■お化け屋敷の歴史
遊園地のアトラクションというイメージの強い「お化け屋敷」ですが、その発祥は19世紀のイギリスに遡ることができます。
1835年、ロンドンに開設された「Chamber of Horrors」(「マダム・タッソー館」)は、フランス出身の蝋人形作家マリー・タッソーの手に依るものでした。
フランス人であった彼女はフランス革命に巻き込まれ、一時は王党派として逮捕され、危うくギロチンによる死刑になる直前までいった経験をしています。後に彼女は自身の開設した「マダム・タッソー館」に、フランス革命の残酷な一面を描く「恐怖の部屋」を作っています。この「恐怖の部屋」が、歴史上初の常設展示のお化け屋敷だと言われています。
日本では1830年に江戸は大森に住まいした医師の瓢仙が自宅の庭に「化物茶屋」を作ったとされ、それが後の時代のお化け屋敷の源流とされています。
典型的なウォークスルー型の「お化け屋敷」の他、現代ではディズニーランドの「ホーンテッドマンション」に代表される“ライド型”や、ヘッドホンを装着し、立体音響のホラーサウンドを体験する“3Dサウンド型”など、さまざまな種類のお化け屋敷が存在します。
また「リング」や「呪怨」といったホラー映画とタイアップして運営される期間限定のお化け屋敷も人気があります。
■世界最恐のホラーアトラクション「McKamey Manor」
近年、世界中から注目を集めるホラーアトラクションがアメリカにあります。
カリフォルニア州サンディエゴにあるそのアトラクションの名前は「McKamey Manor」。その特徴は、スプラッターホラー映画の世界を文字通り“体感”できることにあります。
毎年、その内容はバージョンアップされているそうですが、観客が「臓器摘出のために誘拐・拘束された状態から開始し、その狂気の館からの脱出を目指す」という基本設定はかわらないとのこと。
観客は館内に拘束され、4時間から8時間にも至るスプラッターホラーさながらの恐怖体験を強いられます。手足を拘束され血糊を浴びせられた、巨大蜘蛛やヘビによる“拷問”など、さまざまな恐怖体験を味わうことになります。
しかも、その内容はビデオで撮影され、終了後に観客へプレゼントされるといおうおまけ付き。あまりの恐ろしさに、いまだこのアトラクションを完全攻略した観客はいないそうです。
きわめて過激な内容のために、アトラクションを体験するためには同意書へのサインや健康状態のチェックが求められるそうです。それでも20000人以上が予約を抱えているというから、その“人気”ぶりが伺えます。
ホラー好きの方は、現地へ行く機会があれば、一度体験してみてはいかがでしょうか?
mckameymanor
https://www.mckameymanor.com/