怖いテレビ番組や映画は番組表を見ればわかるので見ないで済みます。
しかし、CMが怖かったら……これはもう、避けようがありません。
ここでは過去放送されて話題になった“怖いCM”を紹介致しましょう。
■クリネックス 呪いのCM
怖いCMと言えば必ず話に上がるクリネックスティシューのCM。
1985年に放送され、出演した子役が死んだという噂が有名ですね。
噂によれば、このCMに使われている歌の歌詞が呪いの言葉になっていて、それが原因で子役や撮影スタッフが死んだという噂が起こったようです。このCMに使用された曲は、イギリスの歌謡グループ、ジェーン&バートンの『平和な日々に』というアカペラソングで、実際は呪いの歌でもなんでもありません。出演者やスタッフが死んだというのもデマに過ぎません。
放送当時、日本ではアカペラソングというものが珍しく、またどこか悲しげな響きを持つ歌だったことから、このような噂がついたと考えられています。
■キッチンマザー
公共広告機構(AC)による社会問題を啓発するCMは総じて怖いという印象をもたれやす作品が多いのですが、中でも有名なのがこの『キッチンマザー』篇です。
家庭の主婦が覚せい剤に手を出す社会問題を訴える内容ですが、母親役のうつろな表情と、泣きじゃくる子どもが強烈な印象を残し、『怖いCM』の代表格として今でも語られることの多い作品です。
■PS2ゲームソフト「SIREN」
2004年、ソニーの家庭用ゲーム機「プレイステーション2」用ゲームソフトとして発売されたホラーゲーム「SIREN(サイレン)」のCMです。
放送当時、『怖すぎる』として放送局に苦情が殺到、放送が打ち切られたことで有名な作品です。
■JUNGLE
1992年~1993年、当時のフジテレビの深夜枠「JOCX-TV2」で放送されたアイキャッチCMです。「人形編」と「ハート編」の2つがあります。
(人形編)
(ハート編)
いずれもほとんど説明のない不気味さを感じさせる映像で、「人形編」は「核兵器による被曝」を、「ハート編」はエイズ感染を暗示しているという解釈が噂になりました。
CMを作った制作者はその製作意図を一切公表しておらず、このCMが何を意味していたかは解っていません。