字や本を読んでと言われたら、あなたはきっとすんなり読むことができると思います。
ただしそれが色を表す言葉で、かつ字は全く違う色をしているとしたら、あなたはスラスラと答えることができますか?
ここでは脳が認識する際に起きるおもしろい作用について実験してみましょう。
まず、色を表す漢字をかいたボードを作ります。
その際、色を表す漢字の字の色は、漢字とは全く違う色をあてがいます。
そして、字が示す色を答えていきます。
頑張ってこたえようとすると、どこかで漢字の色ではなく見えている色を答えてしまう瞬間が出てきます。
たいていの人が漢字の字の中の色に反応してしまい、文字自体が示す色を答えることが難しくなってしまいます。
なぜなのでしょうか?
人は目に見えるものを目から視神経を伝い大脳皮質に情報を送ります。
その際、必要な情報のみを選択しています。
漢字はその形から何を意味しているかが重要になります。
一方、文字の中の色は色の情報の一つとして脳に認識されます。
そのため、頭の中で漢字の示す色の情報と、目に見えている色の情報とが混ざって認識されたり、どちらかの情報が欠落するといったことが起きるのです。
参考サイト
http://www.js-brain.com/kankaku/sikaku.html
脳が目からの視覚情報を認識する仕組みを解説