2016年11月10日、ミニファミコンこと「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」が発売されました。
9月26日の発表以来、予約殺到で抽選販売を行う店舗もあった程の人気ぶりですが、実は11月11日に海外版ミニファミコン（商品名は欧州で「Nintendo Classic Mini」米国で「NES Classic Edition」）が発売され、Amazonが一時ダウンする程、オーダーが殺到したようです。
■全世界での販売台数が6000万台を超えたファミリーコンピュータ
任天堂が1983年5月に国内で発売した家庭用ゲーム機が「ファミリーコンピュータ」（ファミコン）です。
当時、家庭用ゲーム機は黎明期にあり、国内の市場はまだ発展途上にありました。
複数の会社がすでに先行して家庭用ゲーム機を発売していましたが、その市場規模はまだまだ小さく、ファミコン以前に発売されていた機種で最も売上台数の多かった機種でも約40万台程度でした。
その市場に投入されたファミコンは、ゲーム機能に特化することで競合製品を遥かに上回る性能を持ちつつ、徹底的なコスト削減を行うことでその価格を競合他社並に抑えた、極めてコストパフォーマンスの高いゲーム機でした。
また、任天堂はソフトの供給にサードパーティ制を導入、当時アーケードゲーム機で稼働していたゲームタイトルが次々に移植されるようになると、そのラインナップの豊富さも相まって、ファミコンは一躍ヒット商品となりました。
海外では「Nintendo Entertainment System」の商品名で、1985年にアメリカで発売されたのを皮切りに全世界で発売、最終的に約6300万台を全世界で売り出しました。
■33年目の復刻版 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」
2013年に発売30周年を迎えたファミリーコンピュータ。
かつてファミコンに夢中になった層を中心にレトロゲームと呼ばれる古い世代のゲームの人気が高まっています。
2016年9月に任天堂は、ファミリーコンピュータの復刻版「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」（ミニファミコン）を発表しました。
ミニファミコンはオリジナルのファミリーコンピュータの筐体をそのまま手のひらサイズ化したデザインで、内蔵された30本のゲームソフトが遊べるという商品で価格は5980円です。
発表当初からレトロゲーマーの注目を集め、通販サイトへの予約が殺到、発売日には多くの店舗で売り切れが続出し入手困難になるほどでした。
■海外でも発売されたミニファミコン
実は国内でミニファミコンが発表されるよりも早く、海外版のミニファミコン発売が7月に発表されていました。
海外版は、欧州では「Nintendo Classic Mini」米国では「NES Classic Edition」の名前で2016年11月11日に59.99ドルで発売され、こちらも通販サイトへの予約が殺到、Amazonのサイトが一時ダウンするほどの人気を集めました。
■国内版と海外版では内蔵されているゲームが違っている？
国内版ミニファミコン同様、30本のゲームを内蔵している海外版ですが、実はその内蔵されているゲームのうち8本が国内版とは異なっています。
・国内版/海外版共通で収録されているタイトル（22本）
ドンキーコング
マリオブラザーズ
パックマン
エキサイトバイク
バルーンファイト
アイスクライマー
ギャラガ
スーパーマリオブラザーズ
ゼルダの伝説
グラディウス
魔界村
メトロイド
悪魔城ドラキュラ
リンクの冒険
スーパーマリオブラザーズ3
忍者龍剣伝
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎
ダブルドラゴンII ザ・リベンジ
スーパー魂斗羅
ドクターマリオ
スーパーマリオUSA
星のカービィ 夢の泉の物語
・国内版のみ収録のタイトル
イー・アル・カンフー
アトランチスの謎
ソロモンの鍵
つっぱり大相撲
ダウンタウン熱血物語
ファイナルファンタジーIII
ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会
マリオオープンゴルフ
・海外版のみ収録のタイトル
BUBBLE BOBBLE（バブルボブル）
Castlevania II: Simon’s Quest（ドラキュラII 呪いの封印）
Donkey Kong Jr.（ドンキーコングJR.）
FINAL FANTASY（ファイナルファンタジー）
Kid Icarus（光神話 パルテナの鏡）
Punch-Out!! Featuring Mr. Dream（パンチアウト!!）
Tecmo Bowl（テクモボウル）
StarTropics（日本未発売）
レトロゲーム好きなら、国内/海外版に収録されているすべてのゲームで遊んでみたいところでしょう。思い切って両方買ってしまうというのもありかもしれませんね。
