『Nintendo Classic Mini』でファミコンのゲームが蘇る
最近のゲームは非常にリアルになって、派手な演出、壮大なストーリーなどが満載ですが、その反面高価であったり、時間がかかったりするものが多くて手軽に遊べる物が減ってしまっています。
たまにはファミコン時代のような手軽に遊べるゲームをやってみたいと思う人もいるのではないでしょうか。
■Nintendo Classic Miniの概要
そんな声に応えるべくNintendo of Americaから海外版ファミコン「NES」そのままの形のゲーム機「Nintendo Classic Mini」が発売されることになりました。
これはファミコンで発売された人気作30本を一つのゲーム機に入れたもので、カセットなどは全く不要でTVやモニターに繋ぐだけで遊べます。
入っているゲームはバルーンファイト、ドンキーコング、スーパーマリオなどの任天堂ゲームだけでなく、ファイナルファンタジー、グラディウス、パックマンといった他社の人気作も含まれています。
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■国内版ファミコンと海外版の違い
動画を見ていただいた方の中にはこれがファミコンと思えない人もおられるかもしれませんが、実はこれが海外版のファミコン『Nintendo Entertainment System（NES）』のデザインだったりします。
見た目が非常にシンプルでとてもゲーム機とは思えないデザインなのは、アメリカ市場に進出する時にライバルとなるアタリ社が「オモチャではない」とのキャッチコピーで『Atari 2600』というゲーム機を販売していたことから、オモチャのように見える日本のファミコンデザインでは対抗できないと判断して変更となったためです。
またアタリ社はAtari 2600を「ビデオコンピューターシステム」として販売、Atari 2600と互換性を持つコレコ社のゲーム機『コレコビジョン』が、拡張キットの『ADAM』で「Family Computer System」の名称を使っていたため、「Family Computer」の名称からも変更を余儀なくされました。
この名称は後に販売されたスーパーファミコンにも影響し、海外では「Super NES（SNES）」と呼ばれています。
ゲームカセットはNES用とファミコン用で接続部分の数が異なるため、物理的に互換性がありません。従って海外版のカセットを手に入れたとしてもファミコンで動かすことは不可能です。
■Nintendo Classic Miniの良い所
ファミコン時代のゲームの中にはスマホ用のアプリに移植されているものもありますが、マリオシリーズ、ゼルダシリーズといった任天堂の名作や、バルーンファイト、アイスクライマー、マリオブラザーズのような2人同時プレイで遊ぶゲームは移植されていません。
その名作シリーズがカセットやCDなしで遊べる本機は、手軽に遊べるゲーム機として重宝すること間違いなしでしょう。
しかも当時と違い、テレビとの接続はHDMIに変更されているため高画質・大画面で遊ぶことができます。
30本のゲームを内蔵しているにも関わらず、本体は手のひらサイズで治まるため最近のゲーム機のように場所を作ったり、冷却用のスペースを考えたりする必要はありません。
これで販売価格$59.99ですから、とっても手軽に遊べるゲーム機となっているのです。
ただし、このゲーム機は任天堂アメリカとヨーロッパのみの発売なのです。
公式品でありながら日本対応されるのかは未定です。
本体デザインが違うのでそのまま国内販売するのは難しいのかもしれませんが、中に入っているゲームを見ると、ぜひ販売して欲しいところです。
ゲームを手軽に楽しめる、今はそういう物を望む人が増えていますので、ぜひ国内の任天堂さんにもご検討いただきたい一品です。
（任天堂イギリス 公式サイト）
Nintendo Classic Mini紹介ページ
https://www.nintendo.co.uk/Misc-/Nintendo-Classic-Mini-Nintendo-Entertainment-System/Nintendo-Classic-Mini-Nintendo-Entertainment-System-1124287.html
