『マリーのアトリエ』はガストが発売しているアトリエシリーズのひとつです。
人気のアトリエシリーズですが、実は問題を起こしている作品でもあります。
キャラクターデザインをしている桜瀬琥姫氏との金銭トラブルや、ドリームキャスト版の発売の際に、ディスクにコンピューターウィルスが感染し、回収騒ぎになってしまったなどトラブルが起きていました。
◆世界を救わない人の物語
マリーのアトリエは、1997年にガストから発売されたRPGです。
キャッチコピーとして「世界を救うのは、もう飽きた」というキャッチコピーが使われた事でも話題になりました。
その後のアトリエシリーズも剣と魔法のファンタジーの世界観ではありますが、世界を救うというわけではなくあくまでもアカデミーの卒業や錬金術士になることを目的にしています。
ゲームの開発がスタートしたのは1996年で、最初はシミュレーションRPGを作る計画でしたが、既存のRPGでは王道とよばれている世界観やストーリーのものがあぶれており、シリーズ化も行われていたので、今からRPGを作っても他のRPGとの違いが見いだせなかったり、先が無かったりとイメージが難航していたが、調合を題材とし、世界を救うRPGには無いオリジナルの要素として、アトリエを経営してアカデミーを卒業しすることが目的のマリーのアトリエが完成したそうです。
次回作のエリーのアトリエやリリーのアトリエにはあった恋愛要素が、マリーのアトリエではほどんどないのは、ゲームのディレクターを担当していた人が、恋愛要素を入れないということを押し通したからだとされています。
◆ドリームキャスト版にはコンピューターウィルスが混入されていた。
この出来事は、ドリームキャスト版が発売された2001年には結構話題になった事件で、マリーのアトリエとエリーのアトリエのカップリングソフトがドリームキャストで発売されたのですが、おまけディスクを含めたディスクはコンピューターウィルスに感染しており、パソコンのBIOSが削除されるなどの問題が発生するというものでした。
ドリームキャストでゲームをプレイする分には問題なくプレイができ、パソコンにドリームキャストのソフトを入れることは無いと思われてしまいますが、おまけディスクにパソコン用のスクリーンセイバーが入っていたため、感染が拡大することになりました。
この事件は、ゲームソフトからコンピューターに感染するウィルスとしては初の事例にもなっています。