スマホゲームといえば、ソーシャルゲームを思い浮かべる人も多いと思います。
しかし、華やかなソーシャルゲーム以外にも高く評価される作品も数多くあります。
2016年、突然App Storeやgoogle Playのランキング上位に現れ、話題を呼んだゲーム『ひとりぼっち惑星』。
その作者である“ところにょり”氏の新作『あめのふるほし』がリリースされました。
■独特の退廃的で物悲しい世界観で人気を呼ぶ“ところにょり”氏の作品
『ひとりぼっち惑星』はいわゆる放置型ゲームの一種です。
舞台となるのは人間がいなくなり、「ジンコウチノウ」だけが地表で戦闘を続ける地球。
プレイヤーは「ジンコウチノウ」を操作して、宇宙から届くメッセージを受信するためのアンテナを設計していきます。
アンテナを使用することで、宇宙からのメッセージを受信することができます。
それは数百年もかけて地球に届いた“過去”からのメッセージで、そのメッセージを受信することで、プレイヤー=ジンコウチノウは、この星に起こったできごとを少しずつ知ることになります。
悲壮感を感じさせるストーリーと音楽、そして一度クリアした後はユーザー同士で匿名のメッセージを送りあうことができる事から人気を博し、ダウンロードトップランキングにランクインしました。
『ひとりぼっち惑星』に続いてところにょり氏はリリースされた『からっぽのいえ』では、プレイヤーはロボットを操作し、誰もいなくなった家を守ることになります。
敵を攻撃することで得られる部品が溜まっていくと、記憶のデータがアンロックされ、その家で過去に何が起こったかを知ることができるようになります。
一家には一人娘も“みっちゃん”がおり、彼女と“RJ6388265”という家庭用汎用性ロボットの交流の物語が語られていきます。
二人の幸せな記憶は、今では誰もいなくなった家に何が起こったのか、その悲劇的な結末を予感させます。
“ところにょり”氏の作品には「孤独」「喪失感」「悲壮感」といったテーマが常に内包されており、その切ないストーリー性が人気を集める秘密なのかもしれません。
■“雨の日”にだけ動ける機械の物語『あめのふるほし』
静かな人気を集めるところにょりが2017年5月14日、Twitterで新作公開を告知するツイートを行い、注目を集めました。
ところにょりさんのツイート: "『あめのふるほし』という新作を制作中です。 機械しかいない、汚染された大気に覆われた惑星は、雨の日にだけ空気が澄み視界が晴れます。そのときにだけ動ける大きな機械が、仲間の残骸から遺言を拾い集めながら、ただひたすらに歩き続けていきます。 梅雨入り(本州)までにはリリースしたいです!
https://t.co/LWODk6aGeL"
https://twitter.com/tokoronyori/status/863590186202021888
ツイート中にある“梅雨入りまでにリリースしたい”という文章がポイントと見られます。もしかすると、リアルの天候とリンクして進行するゲームの可能性も……?
前作ファンのみならず、スマホゲーのユーザーにとっては期待の作品になりそうですね。