日本のアニメやゲームは海外でも評価が高いことはご存知のとおりですが、そうした日本製のアニメやゲームの影響を受けた作品も数多く制作されています。
日本のアニメ・ゲーム文化に色濃い影響を受けた作品として、2016年6月にSteamでリリースされて話題になっていたゲーム「VA-11 Hall-A」(ヴァルハラ)が、正式に日本語ローカライズされました。
■ポップカルチャーとして評価される日本製アニメと映画の影響
日本で制作された数多くのアニメーション作品が海外へ輸出され、高い評価を受けていることは、みなさんもご存知かもしれません。
1978年には、フランスで放送された日本製アニメ番組『UFOロボ グレンダイザー』がフランスで視聴率100%を記録した話は有名です。
同時代の作品である『超電磁マシーン ボルテス5』が、フィリピン国内で放送され爆発的な人気を呼び、政治的事情や日本軍統治時代から続く反日感情といった背景を受けて、当時のマルコス大統領がこの番組の放送禁止を宣言したこともよく知られています。
2016年にはイタリアで、日本のロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』にインスパイアされた実写映画、『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』が公開され、2017年5月20日に日本国内での公開が決定しました。
日本のロボットアニメの影響を色濃く受けたゲームもリリースされています。
2017年2月23日より、PlayStation Storeにて配信開始されたPlayStation4用『宇宙戦士ガラクZ(ガラクジー)』は、日本の1970年代~80年代の“古き良き日本のロボットアニメ”にインスパイアされたアクションシューティングです。
■ベネズエラのデベロッパーが日本のアニメ・ゲームにインスパイアされて作った『VA-11 Hall-A』
2016年6月、シンガポールのパブリッシャーYsbryd GamesがSteamで配信したアクション・アドベンチャー『VA-11 Hall-A』は、日本のアニメ・ゲーム文化の影響を色濃く受けた作品として、その当初から、日本のゲーム業界の注目を集めていました。
開発を担当したのはベネズエラのデベロッパー、Sukeban Gamesです。
『VA-11 Hall-A』は「サイバーパンクバーテンダーアクション」と銘打たれた一風変わったアドベンチャーゲームで、プレイヤーは近未来の酒場に務めるバーテンダーとして、風変わりな客達のオーダーに応えてカクテルを作り、その客たちと会話をすることでストーリーが進行する、ノベルゲームのようなテイストが特徴の作品です。
PVのBGMを聴いてもわかると思いますが、この作品は日本の90年代アニメやゲームの影響を非常に色濃く受けています。
ローカライズ決定以前から日本のインディーゲームファンの注目を集めていたのも頷ける話ですよね。
2017年5月15日、『VA-11 Hall-A』が正式に日本語ローカライズされることが決定、その告知が行われました。
ローカライズを担当するのは、数多くのインディーゲームのローカライズを行っているPLAYISM。
発売されたので、興味のある方はどうぞ。
http://playism.jp/