2014年にリリースされ、その年のベストアプリ&ゲーム賞や、Apple Design Awardsを獲得したスマートフォン用パズルゲーム『Monument Valley』。
その続編となる『Monument Valley 2』が2017年6月6日、iOS向けに配信開始されました。
■6億8000万円の収益を上げた『Monument Valley』
『Monument Valley』美しいグラフィックとユニークなパズルのゲーム性、ポエティックな世界観が高く評価され、世界中で1000万台以上のデバイスにインストールされています。
その本編の製作には約1年と1ヶ月、制作費にして約1億円が投じられ、後にリリースとなった追加ステージと合わせるとトータルで1年9ヶ月の時間と約1億6000万円の費用がかかっています。
しかし、ソフトの売上は追加ステージを合わせて6億4000万円の収益を上げており、このようなタイプのゲームアプリとしては、当時破格の収益を上げたことで話題になりました。
日本でも人気作となり、ダウンロード数でアメリカ・中国・イギリス・ドイツについで世界第5位を記録しています。
■エッシャーのだまし絵風世界を舞台にした錯視世界パズル
『Monument Valley』の特徴は、エッシャーのだまし絵などに見られる“錯視”の原理をパズルに応用した、ユニークなゲーム性にあります。
三次元の立体構造を画面や紙面といった二次元に落とし込もうとすると、どうしても矛盾が生じることになります。この現象を応用して、本来三次元ではあり得ない構造を擬似的な立体として二次元の紙面に描いたのが、エッシャーの有名なだまし絵です。
有名所では、永遠に登り続ける螺旋階段などがありますね。
こうした現象を「錯視」と呼び、国産ゲームでも、PSPやPS3用ソフトとしてリリースされた『無限回廊』などがありますね。
■母子の旅を描く続編『Monument Valley 2』
2017年6月、続編となる『Monument Valley 2』がiOS向けゲームとしてApp Storeで配信開始されました。
前作は孤独な姫イーダを主人公とした詩的な物語が展開しましたが、今作では操作キャラが幼子を連れた母親に変更、二人が離れた状態で行動したり、子どもの特性を生かしたパズルギミックが登場するなど、ゲーム性もより広がりを見せています、
iOS向けアプリの価格は600円で、今後Android版のリリースも予定されています。