ポストアポカリプス(戦争や災害などで文明が崩壊した後の時代)を題材としたサバイバルアクションゲームは、いまやもっとも人気のあるゲームジャンルと言えるでしょう。
Sony Interactive Entertainment America傘下の開発スタジオ、Bend Studioが2016年に発表したタイトル『Days Gone』もまた、数あるポストアポカリプスもののサバイバルアクションとして最初の注目を浴びました。
■大挙して攻め寄せるゾンビの群れと戦う圧巻のビジュアル。しかし……。
2016年に公開されたプレイデモに描かれていたのは、圧倒的な数で攻め寄せるゾンビ(?)との壮絶な戦いでした。
『Days Gone』で描かれるゾンビは、映画『ワールドウォーZ』で描かれていたような、圧倒的数が群れとなって津波のように押し寄せる存在でした。主人公は途中で待ち伏せ攻撃を食らったりしながらも、圧倒的な大群を銃器で牽制しつつ、逃げ場を求めさまよいます。
しかし、最後には給水塔の上に追い詰められる主人公。押し寄せる無数のゾンビの群れが絶望感を感じさせるPVは圧倒的でした。
しかし、その翌年、E3 2017で公開されたプレイデモは、最初のプレイデモから想像されたのとは違う驚きに満ちたものでした。
■荒廃した人間社会との戦いを描いたE3 2017のプレイデモ
2017年のE3では、『Days Gone』のより詳細なディティールが公表され、ゲーム世界が季節や時間の概念のあるオープンワールドであること、物語の舞台が、世界規模のパンデミックによって大半の人類が凶暴化してしまった時代であること、主人公がディーコン・セントジョンという一匹狼であり、彼がこの荒廃した世界で生き残る様を描くストーリーであることなどが明らかになりました。
E3 2017で公開されたデモは、主人公であるディーコンが、誘拐された友人のマニーを敵のアジトから奪還するというミッションを描いたもので、このプレイデモによって『Days Gone』で描かれるのが、単なる感染者(ゾンビ)との戦いだけではないことを示しました。
■季節や時間帯が変化し、ミッションもアプローチ次第で大きく変化
E3 2017でプレイデモが公表されてから1ヶ月後、新たなプレイデモが公開されました。
内容は、E3時と同じミッションを描いたものになっていますが、新しいデモでは雪が降っていたり、ミッションを遂行する時間が昼間から夜間に変わっているなど、大きな違いをみてとれます。
特に、途中からの展開はまったく違うものに、E3のデモでは、待ち伏せた敵のトラップにひっかかったり、シュリーカー(感染者)の群れを上手く誘導してアジトの敵勢力を一掃するといったプレイが見られましたが、今回のデモでは罠の存在を予見してこれを回避したり、敵アジトを銃撃戦で制圧するなど、まったく別の展開を見ることができます。
ディーコンの乗るバイクのカスタマイズ要素など、やり込める要素も多く、ボリューム感のあるゲーム性を感じさせる今作。ただのポストアポカリプスもののサバイバルアクションとは一味違うゲームを楽しませてくれそうです。
『Days Gone』はプレイステーション4専用タイトルで2018年発売予定です。