少人数制ならではの独創性や奇抜さが売りのインディーゲームですが、近年は家庭用ゲーム機でも配信されるなど、そのクオリティにおいても大手メーカーに勝るとも劣らない作品が増えています。
そんなインディーゲームのひとつ、インターネットの相談掲示板(某知恵袋風)を使って怪奇現象の原因を突き止めるゲーム『I'm Still Here』が話題を呼んでいます。
■インターネット黎明期から存在したナレッジコミュニティ
1990年代、まだネット普及の黎明期にあった頃から、ネット上で知識や技術を共有することを目的とした「ナレッジコミュニティ(Knowledge Community)」は存在していました。当初は電子掲示板のようなシステムが多く用いられていましたが、2000年代に入ると、Q&A形式を取り入れたシステムが登場するようになります。
日本において代表的なナレッジコミュニティのひとつが「Yahoo!知恵袋」です。
2004年4月にβ版の運営が開始され、2005年11月に正式開業した「Yahoo!知恵袋」は、利用者が質問者と回答者に分かれ、提示された疑問に対して任意の回答を得ることで、知識を集積していくQ&A形式のサイトです。
2016年12月には携帯機版での利用が終了していますが、いまだ数多くの利用者がおり、その人気は衰えていません。
■ナレッジコミュニティでヒントを得て、怪奇現象を突き止めろ!!
ナレッジコミュニティの存在をゲームシステムに取り入れた斬新なタイトルが、インディーデベロッパーのCozy Game Palsが開発した『I'm Still Here』です。
新居に越してきた主人公=プレイヤーはそこで、本棚に並べた筈の本が勝手に床に落ち。辺りを飛び回るという怪奇現象に見舞われます。事態に困惑した主人公が助けを求めたのが、おンターネットのQ&Aサイト、その名も“Wahoo! Answers”でした。
プレイヤーは“Wahoo! Answers”に質問を書き込み、回答として得たアドバイスに従って、謎の怪奇現象の原因を突き止め、解決することになります。果たして、結末に待っているものとは……?
本作はWindows/Mac/Linuxに対応、無料公開されています。
I'm Still Here by Cozy Game Pals
https://cozygamepals.itch.io/im-still-here