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2015年12月、『メタルギアソリッド』シリーズで知られる小島秀夫監督がコナミを退社し、独自の会社を新たに設立したというニュースは、その年のゲーム業界の話題としても記憶に残るものになりました。

2016年6月に行われたゲーム展示会E3 2016で、小島監督の最新作『DEATH STRANDING』の制作が発表、以来業界の注目を集め続けています。
2017年12月現在、いまだその多くが謎のままの『DEATH STRANDING』ですが、いったいどのようなゲームになるのでしょうか？


■2015年末のゲーム業界の話題をさらった小島監督のコナミ退社

小島秀夫監督の代表作である『メタルギアソリッド』シリーズ、その始まりは今から30年前、1987年に発売されたMSXパソコン用タイトルとしてリリースされた『メタルギア』に遡ります。

当時のMSXパソコンのゲームハードとしての性能は、同時代のファミリーコンピュータよりも制約が多く、弾を撃ちまくって敵を倒す戦争ゲームには不向きでした。
会社からの指示でMSX用の戦争を題材としたゲームの開発を命じられた小島監督は、試行錯誤の上、『弾を撃たない戦争ゲーム』のアイデアを思いつきます。
敵を攻撃して倒すのではなく、敵に発見されないように進んでいくゲーム。
現在ではジャンルとしてすっかり定着しているステルスアクションゲームの開祖となったのが、この『メタルギア』という作品でした。

1990年には続編『メタルギア2ソリッドスネーク』がリリース。
それから8年の歳月を経て、1998年、『メタルギア』シリーズはハードをPlayStationに移行し新作『メタルギアソリッド』が発売、世界的大ヒット作品となりました。

『メタルギアソリッド』シリーズ以外にも『スナッチャー』『ポリスノーツ』『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』といった人気タイトルを制作。
2014年にPlayStation4用作品として配信されれたホラーゲーム『P.T.』は、後にコナミの人気ホラーシリーズ『サイレントヒル』シリーズの最新作『SilentHills』の予告編であり、その制作を小島監督が務めることが公表され、大いに話題になりました。

しかし、その後小島監督はコナミの役員職を解任され、『SilentHills』の制作も中断されたことがコナミにから発表、2015年12月15日には小島氏がコナミを退社、そのニュースは世界のゲーム業界を驚かせました。


■コジマプロダクション初の作品となる『DEATH STRANDING』

コナミを退社した翌日の2015年12月16日、小島監督はゲーム制作会社「コジマプロダクション」を設立、そのコジマプロダクションの初の作品として2016年のElectronic Entertainment Expo（E3）で発表されたのがPlayStation4用タイトル『DEATH STRANDING』です。



『DEATH STRANDING』がどのようなゲームになるか、その詳細はいまだ発表されていません。

「ザ・ウォーキング・デッド」のダリル役を務めた俳優ノーマン・リーダスを主演として起用する他、「SilentHills」で小島監督がタッグを組む予定であった映画監督のギレルモ・デル・トロ氏がキャラクターモデルとしてPVに出演していることが話題になっていますが、ゲーム内容に関する情報は殆ど公表されておらず、謎に包まれたままです。

“繋がる”ということが当作のテーマであることがすでに示唆されている他、2017年4月29日から30日にニューヨークで開催された映画祭「Tribecca Film Festival」に併催される形で行われたゲームイベント「Tribecca Game Festival」の基調講演に小島秀夫監督が登壇し、インタビューへの回答という形でゲームの進捗状況が順調であること述べています。
小島監督は「（主人公の）髪型や服装，装備が変化していく様子を楽しんでもらえるようにしたかった」と述べていますが、ここでもゲームの内容に関する具体的な話題が表に出ることはありませんでした。