2017年3月24日にアーリーアクセス版が公開されたPC向けサードパーソンシューティングゲーム『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS（PUBG）』。
バトルロワイヤル形式のマルチ対戦がヒットし、同年6月には世界での総ダウンロード数が300万、同時接続プレイヤーも20万人を超え、人気絶頂が続いています。
日本人のPUBGプレイヤーにとって、合言葉とも言えるのが「ドン勝」という謎？の料理の名前です。
果たして「ドン勝」って、どんな料理のことなのでしょうか？
■『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』とは？
『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS（PUBG）』は、韓国のゲームメーカBluehole社が開発したオンライン専用のサードパーソンシューティングゲームです。
8km×8kmの島を舞台に、最大100人の参加者が武器・防具・回復アイテムなどを集めながら、最後の一人になるまで戦うという「バトル・ロワイアル」風のゲームです。
チーム戦もあり、その場合は生存者が自分のチームのプレイヤーだけになれば勝利です。
（ひとりでも生き残れば、他のチームプレイヤーが死んでも構わない）
2017年3月24日にSteamでアーリーアクセス版がリリースされたばかりですが、世界全体でダウンロード総数300万回以上、同時接続プレイヤー20万人以上という人気を誇っています。
■『勝った！勝った！夕飯はドン勝だ！！』
熾烈な生存競争を戦い抜き、ついに最後の一人になる＝ゲームの勝利条件を満たすと、画面にこんなメッセージが表示されます。
『勝った！勝った！夕飯はドン勝だ！！』
“ドン勝”という、「誤訳かな？」とも思える微妙な名詞と、文章のリズム感の良さが日本人プレイヤーに受け、「ドン勝（だ！）」は、いわばPUGBプレイヤーの合言葉として愛されています7.
しかし、『ドン勝』とは、本当は一体何を指す言葉なのでしょうか？
■元はカジノで使われた常套句だった？
この『勝った！勝った！夕飯はドン勝だ！！』というメッセージ、英語版ではこのように表示されます。
『WINNER WINNER CHICKEN DINNER!』
これはもともと、カジノで使われた常套句でした。
昔、カジノでカードギャンブルの一種、ブラックジャックをプレイする場合、その最低掛け金の金額は2ドルと相場が決まっていました。この時代ダイナー（Dinner）と呼ばれる軽食を食べられる安いレストランで食べられるチキン定食の相場価格も2ドルであったため、カジノのディーラーが勝利者に「Winner」と「Dinner」を引っ掛け、上記のような常套句で賞賛したとされています。
■『ドン勝』は韓国版とんかつのこと？
『ドン勝』という言葉で、大半の日本人プレイヤーが思い出す料理は「カツ丼」でしょうが、実は『ドン勝』という言葉は「カツ丼」ではなく「とんかつ」が元ネタだ、という説があります。
日本の「とんかつ」は厚切りの肉に衣を付けて揚げ、とんかつソースをかけて食べるのが一般的ですが、韓国では「とんかつ」は薄切り肉を揚げたものを、ドミグラスソースに漬けて食べるスタイルがメジャーです。
この韓国版とんかつを「Donkatsu」と表記する場合があるそうで、そこから『ドン勝』という表記が生まれた、と言われているのですが……。
■『ドン勝』は意図的に“誤訳”風に翻訳された言葉遊びだった
Bluehole社のLead Community Managerである@poopieQueen氏が、Twitterでこのような発言をツイートしています。
https://twitter.com/poopieQueen/status/862129442214166528
“Yeah, it was intentional hehe. Mistranslated for fun! We won't change it. And now I'm hungry...”
つまり、『ドン勝』とは語呂の良さと語感の面白さから、あえて『カツ丼』ではなく『ドン勝』と“誤訳”風に訳したものであるとのこと。
『PUBG』はXboxOne版のリリースが決定しており、PlayStation4にも将来的には対応が検討されているそうです。
まだまだ『PUBG』人気は続くでしょう。
これから、どれほどの日本人プレイヤーが『ドン勝』を味わうことになるのでしょうか？
