「ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説」はバンダイから発売されている、人気マンガ『ドラゴンボール』のキャラクターが登場するスーパーファミコン用のRPGです。
超サイヤ伝説は、ファミコンでもあったドラゴンボールZのRPGのシリーズですが、このゲームは、非常にバグと呼ばれているプログラムの不具合が多すぎて、原因すら特定できないゲームでした。
◆人気のあったドラゴンボールZのRPGゲーム
ドラゴンボール 超サイヤ伝説はトーセが開発し、バンダイから発売されているゲームです。
ラディッツにゴハンがさらわれる所から始まり、ベジータ襲来、ナメック星へ向かいフリーザを倒す所までの話が、マンガのストーリーに沿った部分とオリジナルの部分が合わさっているストーリーです。
ファミコンで発売がされていた、「ドラゴンボールZ強襲！サイヤ人」と「ドラゴンボールZ2激神フリーザ」の集大成のようなシステムで、バトルカードを使った移動はなくなっていますが、バトルで利用する部分は変わっておらず、グラフィックなども向上した正当進化したゲームです。
ゲームバランスはオリジナルに忠実な部分があり、ゴクウ、ベジータ、ピッコロなど一部のキャラクターが強く、他のゴハンやクリリン、ヤムチャなどはレベルを上げてもそこまで強くはならないというシステムです。
しかし、一部のキャラクターは後半戦や一部でしか登場しないため、それら以外の戦闘では「お助けカード」と呼ばれるカードをうまく使って切り抜けていくしかありません。
特にキュイ戦、ドドリア戦、リクーム戦が難易度が高く、こちらの戦闘力の高いキャラクターよりも3倍以上の戦闘力の相手と戦うため、運が悪いと一撃死なんて事もあります。
キュイ戦では、突然襲われるため準備ができず、ドドリア戦ではベジータカードが無いとかなり厳しい戦いになり、リクーム戦ではベジータが加入しているものの、ベジータが言うことを聞いてくれないと勝てない上に、洞窟を抜けてザーボンと2回戦ったあとの連戦なので、「お助けカード」をしっかりと準備をしていないと勝つことは困難になっています。
リクーム戦での絶望は原作さながらですが、このゲームでは設定ミスのため通常プレイではリクーム戦ではゴクウが助けに来る事もなく、その後のジースやバータ戦でも助けに来ない事も大半なので、状況によっては詰みの状態になってしまう難易度です。
◆バグが多すぎたゆえの対処方法
通常にプレイしてても発生するバグが多く、気がついたらバグっていたということも多いです。
そのため説明書と一緒に同梱されている紙に『ゴクウからのお願い』と記述されている、バグを引き起こしてしまう操作についての説明が入っているほどでした。
特に発生しやすいバグとしては、戦闘中にカルゴと呼ばれているキャラクターの能力を見てしまうと様々なバグが発生する事や、ベジータ戦で『しっぽと月』カードを使わずにZ戦士を戦闘に参加させた上で全員生存すると、戦闘力が大幅に上がってしまうなど様々なバグがあります。
あまりにもバグが多く、バグの内容もひどいものが多いので、逆にそのバグを見たくてプレイをするという人が続出し人気の作品になっています。
