ドラゴンクエスト8は、ドラゴンクエストシリーズの8作品目にあたる作品で、フルポリゴンによる初のドラゴンクエストになっています。
2Dのグラフィックから3Dへの変化をすることで、表現できる事が増えました。
その裏では、ドラゴンクエストらしさを失わないための工夫や仕組みなどがありました。
◆初のフルポリゴンによるドラゴンクエスト
『ドラゴンクエスト8 空と海と大地と呪われし姫君』は、2004年にスクウェア・エニックスからプレイステーション2向けに発売されたロールプレイングゲームです。
後に、スマートフォン向けのアプリやニンテンドー3DSにもリメイクされています。
いままでのドラゴンクエストは、町やダンジョンでは3Dになっている部分もありましたが、今回は、町やダンジョンだけではなくフィールドや戦闘も含めてフルポリゴンになっています。
モンスターやキャラクターにはトゥーンレンダリングという技術が採用されており、3Dでありながら2Dのような表現がされています。
開発には、『ダンボール戦機』、『妖怪ウォッチ』、『イナズマイレブン』などのレベルファイブが関わっており、ドラゴンクエストの生みの親でもある堀井雄二氏にプロトタイプ版のドラゴンクエスト8を持ち込んだ際にそのクオリティの出来に惚れ込み、レベルファイブに開発が決定しました。
堀井雄二氏はスーパーファミコン時代から、ドラゴンクエストを3Dにする構想はありましたが、ハードウェア的な性能では無理でしたがPS2によりようやく実現できるようになったとしています。
◆2Dから3Dへ変わることでのドラゴンクエストの変化
ドラゴンクエスト8がフルポリゴンになるにあたり、様々なシステムが調整される事になりました。
特にドラゴンクエストらしさというものを大事にするということにこだわっており、戦闘のテンポを追求し、こちらの攻撃のモーションや、モンスターの動きに合わせて音をストップモーションなどで計測をしたり、全体攻撃の際に、平均ダメージで表記されるなどの工夫が行われています。
モンスターやキャラクターの動きに関しては、動くモーションが入る分、戦闘にかかる時間が長くなってしまうため、敵の経験値やゴールドを増加させ、エンカウント率を下げるなど、ストレスが無いような調整が行われています。
フィールドもフルポリゴンになったため、至る所に新しい仕組みが盛り込まれるようになりました。
今では当たり前になっているフィールドに宝箱が設置されている仕組みやモンスターとのシンボルエンカウントなどもこのシリーズからになっています。
町やダンジョンを発見するという部分では、段差や山が影になっており通常では発見できない工夫が行われていたりと、いままでのドラゴンクエストの部分を崩さない工夫なども行われていました。
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